アジア諸国とはるか昔から深く交流してきた 鳥取県の歴史を今に伝える民族資料館
入り口にそびえる、白壁の立派な長屋門をくぐると、国道沿いとは思えないほど静かで落ち着いた雰囲気。
外界と隔絶された不思議な空間で、まるで遠い異国の地に来てしまったかのような気分に!?
しばし日本を忘れ、ここ「山陰伯耆国 米子アジア博物館」でアジアの伝統文化にゆったりと触れてみてはいかがでしょう。
『エミール・ガレ、ドーム兄弟 アール・ヌーヴォー ガラス工芸の美 井上幸夫・英子コレクション』
米子市出身の井上幸夫・英子ご夫妻が約30年にわたって蒐集されたアール・ヌーヴォー期のガラス工芸等のコレクションは、エミール・ガレ、ドーム兄弟の作品を中心としたもので、専門家からも高い評価を得ている国内有数の個人コレクションです。ご夫妻のふるさとへの想いから米子市へ寄贈された79点が、保管及び寄託展示されています。
また、ここは日本海を囲むアジア諸国の文化に触れることのできる博物館。
アジアの国々とはるか昔から深く交流してきた鳥取県の歴史を今に伝える民族資料館でもあるのです。
敷地内には、古くからアジア諸国で染め物に使われてきた植物が約300種も群生しています。
そこに、テーマ分けされた建物がいくつも立ち並んでいます。
「ペルシャ錦館」には、「世界三大コレクション」と言われる17~18世紀の大変貴重なペルシャ錦を2,000点以上も展示。大変に圧巻のコレクションです。
「モンゴル館」には、牛がゲルを引く大迫力の模型が。屋外にはモンゴルの首相から贈られた大きなゲルが2棟建っており、モンゴル遊牧民の生活を垣間見ることができます。はるか昔、世界最大の帝国を築いたチンギス・ハーンに思いを馳せるひとときも過ごすことができます。
当館のもうひとつの目玉は、昭和の文豪「井上靖記念館」。
井上靖は鳥取県とゆかりが深い小説家です。
「敦煌」「蒼き狼」などアジア大陸を舞台とした著作も多数あり、中国との文化交流に尽力しました。
館内では井上靖の書斎を再現、実際の執筆活動に使われていた道具など、貴重な品々を数多く展示しています。
所在地 | 鳥取県米子市大篠津57番地 |
電話 | 0859-25-1251 |
休み | 月曜日(月曜日が祝祭日の場合は翌日) ※8/13~16日は夏季休暇 |
営業時間 | 9:00~16:30 |
料金 | 大人:500円(400円) 高大学生:300円(200円) 小中学生:200円(150円) ※( )は20名様以上の団体料金 |
駐車場 | 大型駐車場完備 |
アクセス | 米子駅から車で20分 米子空港から車・タクシーで5分 |