年中咲き誇る艶やかな牡丹の花々、わびさびを感じる緑豊かな山水の庭
ここ、由志園の「牡丹の館」では美しい大輪の牡丹を一年中鑑賞できます。
本来、牡丹の見頃とは4月下旬から5月中旬。
しかし、ここでは毎日植え替えを行い、温度、湿度の調整に細心の注意を重ねています。
そのため、年中その可憐で香り高い花を愛でることが出来るのです。
これは、大根島の人々が実に三百年に渡って培ってきた牡丹栽培の技と心を、ぜひ感じてください。
そして由志園には、広大な池泉を廻る緑豊かな山水の庭が広がっています。
細やかに剪定された庭木や、白砂のように清らかな敷石、山水画を思わせる滝や雪見灯篭など、“風流"を感じるポイント満点。
日本庭園ならではの、「わびさび」の風情を存分に堪能できます。
ここ「大根島」がこのように、牡丹と高麗人参の島となった理由は、はるか太古まで遡ります。
大山がまだ活火山であったころ、その裾野の末端にある中海の海底火山が爆発。
その後、隆起して誕生したのが大根島です。
そのためこの島の土壌はミネラルなどの栄養分を豊富に含み、美しい牡丹と神秘の高麗人参を産み出す稀有な条件が整っているのです。
ここ由志園は、「大根島」の貴重な特産品を心ゆくまで堪能できる場所として人気を集めています。
今では年間30万人もの観光客で賑わっていますが、開園に至るまでには多大な困難と日数を費やしました。
今から30数年前、「門脇 由蔵(よしぞう)」が波静かな中海に浮かぶ大根島の風光明媚な環境に着目し、観光開発を目指して純和風の日本庭園を造ろうと志しました。
由蔵は庭造りの青写真を胸に描きながら努力を重ねましたが、志し半ばにして亡くなってしまいます。
その後、息子である初代園主・栄(さかえ)は亡き父の志を受け継ぎ、夢の実現に向かってひたすら邁進を続けました。
そして、8年という長い苦難の歳月を経た後、その一念が昭和50年4月、見事に花開いたのです。
由蔵が志した庭園であるところから、栄はその名を「由志園」と命名し開園したのでした。
「高麗人参」とは栽培できる条件が非常に厳しいうえ、薬効を持つに至るまで、植え付けから6年もの歳月を要します。
さらに、一度収穫した畑は、その栽培に必要な土壌力が戻るまで、実に20年間も植え付けができません。
それだけでもこの「人参」がどれだけの力を秘めているか想像に難くありません。
大根島の高麗人参は、特に「雲州人参」とも呼ばれています。
およそ二百年も昔からここで栽培され、かつては、庶民には決して手に入らない高級品でした。
今では世界中に輸出され、本場韓国産の人参に勝るとも劣らぬ一級品としての名声を獲得しています。
由志園では、この島の貴重なお宝「高麗人参」を産地ならではの品質と価格で手に入れることができます。
「高麗人参エキス」や「粉末」をはじめ、「人参酒」、「石鹸」、「美容液」、「お茶」と、さまざまな製品とが揃っています。さらに、珍しい「高麗人参アイスクリーム」も食べることができますので、ぜひ由志園を訪れたら味わってみてください。
所在地 | 島根県松江市八束町波入1260-2 |
電話 | 0852-76-2255(代) |
休み | 休み(12月30日、31日) |
営業時間 | 10:00 ~ 17:00 |
料金 |
大人:800円~ 、 小中高生:大人料金の半額 |
駐車場 | 大型バス50台 自家用車300台 |
アクセス | 米子駅から車で35分 境港駅から車で20分 米子鬼太郎空港から車で15分 米子I.C.から車で40分 |
HP | 由志園 |
update:2017-04-19