鸟取县米子市博劳町2丁目59 0859-34-4018
JR博労町駅を降りてすぐ左側に坂道を上っていくと黄檗宗(おうばくしゅう)了春寺があります。
代々米子城主として城を守り続けてきた荒尾家の菩薩寺として有名で、了春寺の裏側には、荒尾家一族の墓碑10数奇と家臣の献燈が整然と連なっており、その様は現代でも威厳を誇示しているかのよう。
見上げるほどの苔むした立派な墓碑も米子城主としての格式を偲ばせます。
あまり知られていませんが、古色蒼然とした墓碑群とは対照的に新しい墓碑が。
それは、荒尾家十六代当主、荒尾之茂と縁組した、和歌・書家の名門、冷泉家第二十二代当主、冷泉為系卿の長女「須賀子」の墓。
墓碑の前にはかつて二人で米子城を訪れた時の感慨を詠まれた歌碑も建っているので紹介しましょう。
「ゆめかとも思う許りに故郷の 天守のあとに交わす盃」 之茂
「天主台のほりてみれはきりはれて なみちはるかに隠岐のしまみゆ」 須賀子
所在地 | 鳥取県米子市博労町2丁目59 |
電話 | 0859-34-4018 |
アクセス | JR境線博労町駅より徒歩3分 |
update:2017-04-12